THz時間領域分光法で木材の重要な品質を非破壊・非接触で評価!
有機物質に対する高い透過性と十分な空間分解能を持つ
テラヘルツ領域(0.1-10THz:3.3-333cm-1)電磁波は、
木質材料の非破壊材質評価に適しています。
この研究室では、
THz時間領域分光によって(製材時に重要な以下の)品質を
非破壊で測定できることを示しました。
・含水率
・密度
・繊維走行
- T. Inagaki, I.D. Hartley, S. Tsuchikawa and M. Reid, “Prediction of Oven-dry Density of Wood by Time-domain Terahertz Spectroscopy”, Holzforschung, 68, 61-68 (2014)
- T. Inagaki, B. Ahmed, I.D. Hartley, S. Tsuchikawa S. and M. Reid, “Simultaneous Prediction of Density and Moisture Content of Wood by Terahertz Time Domain Spectroscopy”, Journal of Infrared Millimeter and Terahertz Wave, 35, 949-961 (2014)
- H. Wang, T. Inagaki, I. D. Hartley, S. Tsuchikawa, M. Reid, “Determination of dielectric function of water in THz region in wood cell wall result in an accurate prediction of moisture content”, International Journal of Infrared and Millimeter Waves,40,6,673-687(2019)
またこの手法によって
木材やセルロースの結晶性(結晶構造・結晶化度)を評価する研究
も行っています。
この研究が成功すれば、
現在X線や中性子による散乱が主流である
「結晶性評価」
を安全・安価なTHz分光法で代替できます!